<キラキラネームの変化の焦点>他
明けましておめでとうございます。
本年は皆様にとって、「福如雲(ふくじょうん)」(幸せが雲のごとく湧く)の一年でありますようにご祈念申し上げます。
昨年同様、稚拙な文章ではありますが、出来るだけタイムリーで参考になりそうな事柄に取り組んで参りますので、お導きを賜ります様にお願い申し上げます。
(写真左)川崎町から見える蔵王連峰の北端に位置する鋭鋒双耳峰なす雁戸山・南雁戸山の冠雪(撮影者 山家雪雄)
(写真右)遠刈田温泉 北山地区雑木林から昇る初東雲(はつしののめ)。地平と雲との間からの初日(暁) を望む(撮影者 山家雪雄)
Ⅰ【 キラキラネーム (※1) の変化の焦点 】
現代社会的背景の変化や外国人等の流入が大きく影響していることも相まって、ロマンチックな名前の「星空(きらら)」「姫奈(るな)」や『一般的に認められていない』「太良(ジョージ)」など、又は認められている「心愛(ココア)」や「美空(ソラ)」等が賛否を呼んで来ている。
名付けは親の特権とも言われて久しいが、子供自身にとって幼少期からのいじめ、就職活動での不利益など社会生活での困惑となってしまうケースも耳にしている。名付け親への批判として「自己満足」や「非常識」といった批判をも招いている。
他には、キラキラネームに該当しないがなかなか書けないものとして、女の子の「翠(すい)」や「陽葵(ひまわり)」等々、男の子の「碧(あお)」や「湊(みなと)」等々が数年間の上位に浮上していた。
奇抜な読み方や当て字などが受理されなくなっているものもあり、赤ちゃんの命名への影響が見られるようになりました。
これを受けて、法務局が判断基準を公表しており、①漢字の意味や読み方との関連性がない、②子の利益に反し社会通念上相当ではない、といった考え方を示されています。具体的な例としては、前記の「太良(ジョージ)」は不受理となっています。
この様な困惑なケースも含まれる関係上、名付けを巡っては改正戸籍法(2025年5月26日から施行された。)で、戸籍の氏名にフリガナが記載されるようになりました。
目的は、本人確認の正確性向上など不正防止が期待される、とされる。
Ⅱ【 森鴎外もドイツ留学先でネームを変えた 】
キラキラネームではない良いネームについて。日本の顕名人で医師、文豪の森鴎外(※2) は、改名に近い形で名前を変えている。
森鴎外の本名は「森 林太郎(もり・りんたろう)」であったが、1884(明治17)年にドイツに留学したものの、留学先で本名をなかなか覚えてもらえなかったという。それで、ドイツの言語の響きに近く余韻が残る様にと「森鴎外」に自身のネームを変えた。このことで多くの世界に通用する名前を付けることとなった。
以後、多くの友人からも覚えてもらえることとなった、と言われています。なお、鴎外はドイツ語が堪能でした。
従って、外国人夫婦間の子供の名前に関し、日本で赤ちゃんが産まれた場合の名付けには、課題がまだまだ残されてしまう可能性があると考えられます。
<注釈>
※1 キラキラネームの始まりは、2010年頃から多くなった。その多くは人生崩壊レベルや珍しい名前で「愛と夢」「王子様」などや、読めない名前、ひどい名前等があり、家庭裁判所で改名された事例もある。なお、大人になってからその本人が改名したいと考える人が多く存在している。
※2 森鴎外(もり・おうがい) 1862(文久3)年~1922(大正11)年。明治・大正期を代表する小説家、軍医、官僚、翻訳家。東京大学卒業後、ドイツ留学を経て陸軍医総監。「舞姫」、「雁」、「高瀬舟」等の作品の他、ドイツ留学時に得た経験を生かしてベルリン=「舞姫」、ドレスデン=「文づかひ」、ミュンヘン=「うたかたの記」の三部作等を残している。
この他にも医師として、ドイツ人が大きなカップで大量のビールを飲む姿にビックリして、鴎外はビールの利尿作用に関する研究論文まで書いていた。
上記記事等は、新潮社より一部引用
明治43年11月1日 新潮社発行「(明治29年(1896年)創刊された月刊誌に、特集記事を掲載している。(筆者・山家雪雄 蔵書より)
(写真左)(森鴎外論 特集記事)
(写真右)(左の特集記事の挿し絵)
以上