<言葉の重みと響きは人によって異なる>他
Ⅰ【 言葉の重みと響きは人によって異なる 】
本来は、人の言葉によって人々が動くのが原則と言われている。その言葉に特別に難しいことを話しているわけではないが、話す人が信頼できる人だと自然に聴く人の心に響くことで納得させることが出来る。(情報の単なる伝達ではなくその人の全身から湧き出る言葉の意味を持つ。)
しかし、同じ言葉であっても、話す人によって聴く側に於いて違った理解や解釈をされてしまうのも多いのは何故なのだろう。
本来、言葉は人間が話す人の目から映し出される微妙な感情や意思、考えなどを伝え、理解しあうために用いられる、いわゆる無限のコミュニケーションで、思考の過程、社会的な相互作用を可能にする、人本来の道具である。また、言葉には人の肉声での声によるものと、文字に書いて表したりすることで表現の奥行きに(面と向かって言えないものも書ける)範囲の広がりが出る特徴がある。
音声や文字(最近は先ずメールでのやり取りが多い)によって人の感情、思想を伝えて来るのが日常的である。
<親は私ら子供に対し、常々の教え>
一昔前になりますが、人と話しをする時は必ず相手の目を見て話すんだよ!!目上の人(学校の先生など)と話す時は、口のきき方、口ぶりや言葉遣いに気を付けるよう、親から注意を受けていたことが思い出される。さらに、親から注意を受け説教される際には、板の間に正座して諭された。
田舎で育った関係で、「苺畑の近くを通学する際には、靴ひもを直してはダメ。」「果実畑(桃畑、梨畑)のあるところで立ち止まって帽子を直してはダメだよ。真正面を見て通りなさい。どろぼうと間違われてしまうから!!」等々、日々小言を聞かされ、嫌がっている自分を懐古しているが、今となっては両親も亡くなって、小言を言う親の存在が懐かしくさえ思える。
令和の時代になってからは、言葉が軽々しく発する様に映って来ている。即ち言葉にはそれぞれの意味があります。その意味を理解してSNSなどで発信しているかはすこぶる疑問である。即ち言葉の意味を知って発しているのならば、語彙力を使いこなす能力に欠けているか、短略化したために広告的な表現と帰したのかは不明なものが多く、結果として事実ではない言葉となってしまったのかも知れない。
一方に於いての文学には、初めから短文として「詩」、歌集の「散文」で書かれた言葉の世界がある。言葉のみならず、広告上のとりわけ非対面のパソコンやスマートフォンの活用には、区別や判断がつきにくい現代の言葉や、言葉による表現(本物と偽物)がネット上で氾濫していたり、あるいは真正なサイトに張り付けている広告から詐欺罪となる様なサイトへ客を引き込むことを目的としての情報も多くなって、且つ精巧な技術となって来た。情報処理に精通していない私は、その画面の言葉に乗せられたり、誤って別のサイトをクリックしてしまうリスクを負って仕事をしている。
この様な背景もあってか、昨年度(2025年度)の大学入学共通テストに「情報 ※1」が東北の国公立大学のうち12校の受験生に課された。さらには、以前のことではあるが、最高学府の東京大学の入学式で五神 真総長は、式辞の中で「新聞を読みますか?」と問いかけたと東大ホームページに掲載されました。しかし、意図とは違った報じられ方をもされた。(2016.4.13)
時代を超えて紡がれる「言葉」の中に、「知は力」として贈られている言葉や様々な名言があります。
加えて2015年、大河内一男元総長の名言の中に「肥った豚よりも痩せたソクラテスになれ ※2」にまつわる3つの誤りを指摘し、情報化社会における一次資料の重要性を説いている。「真に正しい意思決定」の重みを実感させられる内容となっている。是非、時代を超えて生き続けている「言葉」から生み出される世界観を大切にしたいと思う。
※1.「情報」は、2003年度に必修化が高校の教科「情報」として、新学習指導要領に基づき、2022年度から全員がプログラミングやデータ活用を学ぶ目的で、以前の選択科目から「情報Ⅱ」に再編された。そして2025年1月の大学入学共通テストから「情報Ⅰ」が新科目となった。
※2.「肥(太)った豚よりも痩せたソクラテスになれ」とは、東京大学総長 大河内一男(おおこうちかずお)(1905~1984)がこの言葉をイングランドの哲学者ジョン・ステュアート・ミル(1806~1873)から引用したのですが、多くの誤解をも生まれた。後に判明したところでは、式辞原稿にあった「ところでこの言葉が何を意味しているかといえば、それは『量よりも』質的な快楽『人間らしい価値ある生き方』(下線部分は筆者の解釈文を加えた)が重要だと述べていたのです。」との部分を読み飛ばしていたことが判っています。「正に現代社会がSNSなどの情報社会に対しての警鐘を促している共通の課題と思料されます。(私見)」(「哲学と宗教全史」他より引用)
Ⅱ【 残照・・・・・尊敬する弁護士さん 】
仙台弁護士会会員としての故 弁護士 門間春吉先生について記してみます。
門間先生の特異についてです。
それは、門間先生は常に歩いて移動されることで有名でした。
例えば、東京出張や地方の裁判所へ弁護士として出向く時など、日々、お住まいの仙台市太白区西多賀から仙台駅まで徒歩で移動します。そして手には裁判記録を風呂敷包みで持って歩いていますので、早朝にはパトカーが横に止まって職務質問がたびたびあったが、暫くしてから警察署管内で周知が図られたと笑って話されたことがありました。門間先生は、健康維持のため歩くと話されました。(昭和56年日本弁護士連合会副会長を歴任されました。(合掌))
Ⅲ【 私の小ランニングコース 】
泉区・水の森近隣。熊の出没が多くなって来て、回数が減少しています。
※写真は左から、「藤棚」「階段」「つつじの花」(撮影 2026.5.8(金))
以上