<弊社発第200号を記念して>
Ⅰ【弊社発月報200号を記念して改めて恩師に感謝】
オンライン授業を他の世界や日本を代表する一流の先生の話を聴けるとオンライン授業の意味が深まると思う。本当に素晴らしい先生の話には無駄が全くない。私の自慢話として映るかも知れませんが、仙台法経専門学校は中央大学の通信教育部提携校で夜間は月~土(日曜は司法試験問題セミナー)で延べ6年間学んだ。
そこには、東京大学卒業で東北大学の教授中川善之助先生(家族制度)、同幾代通先生(民法・不法行為・不動産登記法)、同木村亀二先生(刑法、死刑論)等の我国を代表する先生の肉声で学んだことが大である。加えて司法試験に合格したばかりの新進気鋭弁護士から法律と実務との融合を学ぶことができた。
学ぶ生徒側でもその講義を聴いているとぼんくらの私でもスッ―っと腑に落ちて理解することができた。後に学んだことが大いに仕事に役に立ったことがあります。それは、土地に付着してある「転抵当権登記」が大手不動産会社の担当者はその意味が判らないため、某先生より弊社に仕事が回って来たことがあります。
確かにイレギュラーな登記ではありますが、民法の「物権法」と「不動産登記法」が分かれば直ぐに理解ができます。小生は当然に理解することができたことで仕事に繋がりお客様に喜んでいただいた、他に応分の利益を得ることができました。
この様に、「法律」と「実務経験」の融合のお陰の賜物でありましょう。改めて、白髪となった今、恩師に感謝して止みません。創意工夫をして楽しく学ぶことができると思料します。
Ⅱ【最後の授業を終えて(学ぶことは時代の変化へのインスピレーションを悟ること?)】
「春の皿には苦みを盛れ」、「良薬は口に苦し」と言われている通り、良い話には効く薬と同じ言葉の一つ一つにはそれぞれの意味があり、後から身に染みてためになる様です。
これまでにもこの様の趣旨を仙台法経専門学校の法学研究所や東北学院大(法学部コース総合)非常勤講師としての生徒諸君へ、最終授業時に「はなむけ」の言葉として話して来ている。
又、学校では金儲けの方法論は法学部なので教えることはありませんが、「学ぶ」ということは「どの様な人間になればあなたは立派な人間になれるかである。それは「倫理」、「道徳」、「そして人間性の向上」を学ぶことで自分自身の未来への挑戦の扉を開く機会を与られる」ことを意味します。
一方法律論では例えば、刑法をいくら厳しくしても犯罪の抑制になるも解決はしません。
分野は異なりますが犯罪者を無くすためには経済が豊かになることである。例えば、毎日の食事が摂れて、子供へのお小遣いが少しでも多くなれば万引きなどの犯罪が少なくなる等の良い効果が出ることとなる。
この様な貧困課題等も含めて社会の多様性に対応できる仕組みを学びより良い社会形成のための知見を活用することが実社会でもあります。
お互いの立場を尊重したり、相手方らに敬意を払いつつ、海容を以て、笑顔で穏やかな顔で対応することが社会を良い方向へとつながる径かも知れません。
これからも常に謙虚にして驕らずコツコツと一つ一つの仕事に邁進して参りたく思っておりますので、今後ともご指導等宜しくお願い申し上げます。